水泳をずっと続けていた息子さんに芽生えた心の強さと優しさ

好きなことを見つけられたことがどれだけ幸せなことかわかりました。

私には二人の息子がいますが、

現在大学生の長男の話をします。

 

息子は、幼稚園に入る前のサークル活動などで

初めて同級生のお友達と触れ合ったのですが、

その時に引っ込み思案な子だなと思ったことがあります。

 

みんなで揃って踊ったり歌ったりすることが苦手で、

体育館の端っこでお絵かきをしている様なタイプでした。

 

幼稚園は私立しか地域にはなく、悩んだのですが、

近所のお友達も行くということで私立幼稚園に通いました。

 

年少さんの参観日、

初めて見る教室での活動にハラハラドキドキしていました。

 

息子は、やはりおとなしく、

隣の男の子に頭をバシバシ叩かれて涙ぐんでいました。

 

その時に、これから3年間の不安しかありませんでした。

案の定、翌朝息子は登園しぶりを始めました。

 

予感はしていたしたが、

ショックで周りのお友達が幼稚園に

張り切って通っているのを見ることが辛かったです。

 

今振り返ると、二男の子育てからもたくさんの出来事があり、

その度に学んで強くなったので、

長男の出来事はたいしたことではないと思えるのですが、

あの頃は初めてのことばかりで

私の不安いっぱいな気持ちが伝わったのかも知れません。

 

年中、年長になるにつれて、

頭をバシバシ叩いていたお友達とは仲良しになっていました。

あの時は、こっそり先生に連絡手帳で相談しましたが、

それ以上は相手の親にも話さない様に

お願いしていました。

 

それがよかったのだと思います。

そして、長男が小学校に入学した時に夫が転勤になり、

単身赴任がスタートしました。

 

小学校という環境の変化に、

これまた予想していましたが、

息子がまばたきを止めないチック症が出てしまいました。

 

精神的な緊張やストレスでなることを知り、

見守ることにしました。

 

息子は、幼稚園の頃からスイミングを始めていて、

不思議と水泳をしている時だけは

チックの症状が出ませんでした。

 

関東の小学校でしたが、

低学年でもレベルが高く、

息子はその全てを完璧にやろうと頑張っていました。

 

先生や周りの方からは勉強もスポーツもできてすごいと言われ、

私は親の自己満足で嬉しかったです。

 

しかし、息子が窮屈そうに毎日を過ごしていることに

気付いていたのですごく悩んでいました。

 

夫と相談して、長男小学四年生の時に

単身赴任先の地方へ引っ越しを決意しました。

 

関東とは空気が違い、

高い建物がなくて山が見えたり、

道路が広く、水が美味しかったり、

子供たちの顔つきがみるみる変わっていきました。

 

それと、口には出さなかった、

お父さんと一緒に生活することの安心感も伝わってきました。

 

地方の学校は、始業式に出て

びっくりしたぐらいカチッとしていなくて、

やや戸惑ったことがありました。

 

息子が「適当過ぎだね。

けど先生達が偉そうにしてないから話し易そうで気に入ったよ」

と笑った時には私までほんわかした気持ちになりました。

 

地方へ引っ越してからも大好きなスイミングを続けて、

たくさんの素晴らしいコーチとの出会いの中で

全国大会へ出場するまでに育ててもらいました。

 

スポーツをひたむきに続ける中で、

調子の良い時にはしっかり体に刻み込み、

悪い時には頭を使って改善する様に成長していきました。

 

もちろん、厳しい環境ですので、

コーチからは礼儀やいろいろな面で叱られることがあり、

しょんぼりして帰って来たことは数え切れません。

 

気付けば、親よりも長い時間を

水泳の仲間と過ごす様になっていました。

親ができることは、食事のサポートやマッサージ、

試合の送迎ぐらいになりました。

 

中学生、高校生になる時も息子は

水泳を中心に学校を選びました。

 

いつの間にか、水泳で有名になり、

いろんなお友達ができました。

 

中学生の頃、学校では口数少なくて、

不良っぽい子に絡まれそうになった時には

周りのお友達が「こいつだけはやめとけ!」と言ったそうです。

 

なので、ちょっとやんちゃな子とも仲良く話していました。

驚いたのが、やんちゃな子が弱い子に絡んで

乱暴をしようとしているところを見た時に、

強く「やめろ!」と言って助けたそうです。

 

また、近所の下級生がからかわれて泣いていた時も助けたそうで、

後日、その子のご両親からお礼を言われて嬉しかったです。

 

私からすると、あの弱かった息子が人を助けられるまでに

強くなっていたことに信じられない気持ちでした。

 

思い返すと、環境を思い切って変えたこと、

好きな水泳を通して自分に自信が持てる様になったこと、

勝負に勝ったり負けたりを経験して人の痛みを知ったことが、

大きく息子を変えた要因かも知れません。

 

もちろん、ここに書き切れないぐらいたくさんの経験をしました。

家族で悩みながら励まし合ってきました。

 

けれど、ひとつだけ息子を育てながら学んだことがあります。

好きなことを見つけられたことがどれだけ幸せかということです。

 

好きこそものの上手なれ!後から結果は出てきます。

子供が心配なのはどんな親でも同じだと思います。

でも、心配ばかりして小さな箱に閉じ込めるのではなく、

その時のベストを尽くして一緒に闘っていくことが、

将来に繋がると感じています。

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