娘の夜尿症(おねしょ)の経験談

「いつか必ずよくなる」というのは、本当のようです。

「またか…」

あの頃、夜が来るのが怖くて仕方ありませんでした。

夜中にふっと目が覚め、

寝ている娘のお尻の下に手をはさむと、

もわっと温かい感触が…。

私が子育てで一番つらかったことは「おねしょ」です。

私は、娘一人、母一人のシングルマザーです。

現在、中学1年生になった娘ですが、

1歳を過ぎ、片言が話せるようになった頃から、

自我の強さ、頑固さが目立ってきました。

 

特に苦労したのはトイレトレーニング。

おねえさんパンツ(布パンツ)を喜んで履くわりに、

トイレに行こうと誘っても頑として行かず、

その直後に漏らしてしまう…

ということを繰り返していました。

 

ですが、通っていた保育所の先生方のおかげで、

3歳を過ぎる頃には日中は無事に

おねえさんパンツで過ごせるようになりました。

でも、夜はおむつがパンパンになるほどおしっこが出ているので、

夜だけ紙パンツを履かせていました。

時々漏れてしまうことがあり、

シーツを洗ったり布団を干すことがありましたが、

時々のことなので、

それほど負担には思いませんでした。

 

ところが。

4才を過ぎた頃から、

夜に紙パンツを履くのを嫌がるようになりました。

 

なんとかなだめすかしても、

夜中に紙パンツを脱いでしまい、

全く裸の状態でおしっこをしてしまうようになりました。

 

そうなるともう、シーツもふとんもおしっこの海!

ふとんを通り越して、床まで濡れてしまう状態に…。

これは大変!と、寝る前の水分を制限したり、

防水シーツを敷いたり、

おねしょ用の厚手の布パンツを履かせたり、

普通のパンツの中に生理用ナプキンのような

「おねしょパッド」を入れたり、

色々と試してみましたが、

なぜか防水シーツの無いところまで転がっておしっこをしてしまう、

防水シーツの届かない、

敷きふとんのへりの部分に

見事にお尻をくっつけておしっこをしてしまう、

布パンツはやっぱり脱いでしまう、

おねしょパッドは上手に引き抜いてしまい、

朝起きる頃には枕元に放り投げられている…と、

今思えばこの子はどうしてそこまでして

布団を濡らす必要があったのか、

なんでこんなに器用なのか…と笑えてくるのですが、

とにかく何をやっても解決になりませんでした。

 

しかも、同じ布団でぴったりくっついて

寝ている娘のお尻が、私のちょうど太ももあたりにくるため、

シーツやふとんだけではなく、

私のパジャマも見事にびしょびしょになるのです…。

 

毎日夜中にふっと目を覚ましては、

「またか…」と絶望的な気持ちになり、

ぐっすり寝ている重たい娘を着替えさせ、

濡れたシーツをはがし、

敷き布団の上にバスタオルを敷き、

新しいシーツを敷き、

濡れたシーツ類をまとめて水に浸け、

自分のパジャマも着替え…

こんなことを、夜中に毎日毎日。

 

しかも1度ではなく、同じ日に2度、

おねしょしてしまう日もあったのです。

 

週5日、フルタイムで働いていましたので、

仕事と育児の疲れに、さらに睡眠不足が加わり、

私のストレスもどんどんたまっていきました。

 

夜中、寝ぼけている娘に

「なんでまたおねしょするの!!」

と怒鳴って泣かせてしまったり、

日中も、娘に対してずっとイライラしていました。

 

そのためなのか、ちょうど第一次反抗期も重なったのか、

娘もより一層頑固になり、

私の言う事を全然聞かず反抗的な態度を取るようになり、

何かあるとギャンギャンと泣きわめくことが増えました。

 

娘と向き合うのが辛く、

仕事が終わっても、

家に帰りたくないと思う日々が続きました。

 

これではいけないと、

周りに相談しても

「一生おねしょするわけじゃないから。そのうちよくなるよ~」

としか言われず、

小児科を受診しても

「おしっこには異常ないし、あと少しで終わると思いますよ」

で終わり…

保育所の先生も「特に変わった様子はないですよ。

小さい子の面倒もよく見て頑張っていますよ」…と。

 

そんな日々が続くうちに、娘は5歳を過ぎましたが、

おねしょは全くと言っていいほど良くなりませんでした。

 

その頃になると、どうせ娘はびしょびしょでも

目を覚まさないから…と、

私も自分の睡眠時間を確保するために、

夜中のシーツ交換や着替えをしないようにしていました。

 

でも、朝になって、おしっこでびしょびしょの

冷え切った体のまま寝ている娘を見て、

自分がふがいなくて辛くてたまりませんでした。

 

そんな罪悪感からも逃げたくて、

おねしょは仕方ない、

とにかく紙パンツさえ履いてくれれば…と、

娘を説得し続けたのですが、頑として拒否され続けました。

 

おねしょはストレスが大きな原因だと聞いていました。

私がイライラしているのが良くないんだ、

私はダメな母親なんだ。

片親だし、寂しい思いをさせているんだ。

娘にとって私がストレスなんだ…

こんな母親なら、いないほうがいいんじゃないか…

とまで、追いつめられていました。

 

そして5歳半を過ぎたある日。

やっぱり紙パンツを履かない!と、

床に放り投げた娘を見て、

私の中の何かがプツンと切れてしまいました。

 

「毎日毎日、もう嫌だ!紙パンツを履かないなら、

あんたのことを今すぐそこの窓から外に捨てるよ!!」

…怒鳴ってしまった…。

娘は今までに見たことがないような怯えた顔をして、

シクシクと声を殺して泣き出しました。

 

その姿を見て、ハッとさせられました。

娘だって、毎日毎日寒い中で寝て、

自分の意志ではどうにもならないことで怒られて、辛かっただろう。

 

保育所でも、小さい子の面倒をまかされて

相当頑張っていたようだ。

もともと頑固で内弁慶な娘にとっては、

毎日遅くまで保育所で過ごすこと自体も、

大変なことだったんだろう。

それなのに、唯一甘えられるママは

いつもイライラしている…悲しかっただろうな。

私はたしかにダメな母だ。

なぜなら「娘だって辛い思いをしている」

ということから逃げ、

心のどこかで「私だって一生懸命やってきたのに。

どうして娘はストレスを抱えているの?

私のせいだっていうの?私が何もかも悪いの?」と、

「おねしょの治らない娘」だけではなく

「おねしょの治らない娘をもつ母である自分」を、

認めることができなかったんだから…

そう気づいたのです。

 

私は、わんわん泣いて娘を抱きしめました。

そして、「本当にごめんね。

捨てるなんて怖いことを言ってごめんね。

ママが悪い。

今まで、あなたが辛い気持ちでいたことを、

ママは何にもわかっていなかった。

今日からは、どれだけおねしょをしても、

絶対に怒らない。

紙パンツも履かなくていい。

だから、安心して寝ていいよ」

そう娘に伝えました。

 

…その日を境に、娘のおねしょはパッタリと止まったのです…。

育児は本当に大変です。

自分とは全く違う人格を持って生まれた人間に、

自分の人生観とその子の人格をすり合わせながら、

一人前の大人になれるように、

基本的な生活動作から、

生きていく価値観までの全てを教えていかなければいけない。

 

正解もなく、答え合わせもなく、

誰からも方法を教えてもらっていない。

一般的な子育て論は多々あれど

「この子にとって何が良いか」は、誰も教えてくれない。

 

本当に、世の中のお父さんお母さんたちは、

すごいことをやっているなと思います。

 

ましてや、疲れているとか落ち込んでいるとか体調が悪いとか、

そんなことは子供達には通用しません。

いつでも全力で向かってくるから、

こちらも返さないといけませんし。

 

そんな、色々と悩み苦しむことが多い日々の中で、

私がこの経験を通して見つけた大切なことは

「子供を認める。そして、その親である自分自身を認める」

ということです。

 

まだまだ私も子育ての途中、偉そうなことは言えませんが、

どんな困難にぶつかっても、

それがこの子なんだと認めて受け止めること。

 

そして、精一杯頑張ってきた自分も認めながら、

どう転んでもこの子の親は私だと、

良い意味で開き直って子供と向き合うこと。

 

とにかくしっかり子供の話を聞き、

時には本音でぶつかりあうこと…そうやって、

残りの子育て生活を、少しでも楽しんでいけたら…

と思っています。

 

娘も、相変わらず頑固ちゃんではありますが、

いつも本音をぶつけてくれて

(私のダメ出しもされるし、恋の悩みまで打ち明けてくれます…笑)

あのころの内弁慶が嘘のような、

明るく頼もしい子に育ってくれています。

 

おねしょに関しては、

3歳くらいまでは排尿のメカニズムが未熟なために

起こる場合がほとんどだそうです。

 

「5歳を過ぎて月1回以上のおねしょが3か月以上続く場合」は、

「夜尿症」とされ、

小学校に入学した後も続く場合は、

おねしょによる本人や家族のストレスをやわらげるためにも、

お薬を使っての治療が勧められるようです。

一度治まった夜尿症が、

半年以上経過して始まる場合は、

ストレスや環境の変化がきっかけになることがあるようですが、

小さい頃から続く夜尿症は、

ストレスとの因果関係はあまりはっきりしていないそうです。

このように、おねしょのメカニズムもだんだん解明されてきています。

お薬での治療もできるようになりました。

「いつか必ずよくなる」というのは、本当のようです。

ただ、おねしょの渦中にいる親御さんたちにとっては

本当に毎日辛いですよね。

毎日本当にお疲れ様です。

色々なグッズを使い、

周りの人達やSNSなんかに愚痴をぶちまけ、

病院もうまく使いながら、「これが我が子だ!!」と、

どーんと構えて乗り切っていけますよう、

私も心から応援しています。

《管理人のクレヨンしのちゃんコメント》

夜尿症(おねしょ)は小学校高学年にもみられるといわれています。

ですので、投稿者さんのお子さんは、もっと小さい時の話なので、

特別なことではなく、ごく自然なことだったのでしょう。

いずれにせよ、心配であれば泌尿器科を受診して、

お医者さんの意見を聞いた方がいいでしょう。

おねしょについて、わかりやすく説明しているお医者さんのサイトがありますので、

以下にリンクを貼っておきます。

おねしょについて調べている方は参考にしてみてください。

ももはらクリニック 〒564-0063 大阪府吹田市江坂町5丁目15-14 メセナ緑地公園101

Tel.06-6330-5110

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