不登校の問題を自力で解決した小学生

子供は知らぬ間に私たちの想像を超えて成長してくれます

小学三年生の息子がいます。

小学生に上がると、赤ちゃんだった時代や

保育園時代とはまた違った悩みができて、

息子も私たち両親もとても大変な思いをした経験があります。

そのエピソードを紹介させていただきます。

 

経済的な余裕がなくきょうだいを作ってあげることは難しいのですが、

それでも自宅で飼っている中型犬とは兄弟のように育ち、

保育園の頃から友達も多く、

コミュニケーション能力はしっかり育ってくれているようです。

 

お友達と喧嘩しても自分から謝ることができますが、

それに対して「いいよ」と返せるお友達、

「ぼくもごめんね」ができるお友達に囲まれていられたのも

大変良い環境だったのだと思います。

 

お友達のお父さんお母さん、

保育園の先生の指導方針が素晴らしいものだったのでしょう。

 

さて、そんな環境で育った息子ですが、

小学一年生と二年生の頃も特に友達と

大きな揉め事起こすこともクラス内でいじめ問題が起こることもなく、

本当に平和に楽しく過ごしてしました。

 

三年生に上がった時、状況はかなり変わってしまいました。

それまでは田舎ということもあり

生徒数は各学年30名ほどでクラス替えもなく、

慣れ親しんだクラスメイトと一緒に進級してきました。

 

しかし三年生になった年に隣の区にある小学校と統廃合になり、

各学年に20〜30名ほどの隣の小学校の子供たちが入ってきました。

いきなりたくさんの見知らぬ生徒と合流することになり、

息子もクラスメイトも戸惑っていましたが、

新しく友達ができるかもしれないし、

1クラスから2クラスに増えたら球技大会の時に

クラス別対抗戦ができるようになると楽しみもできたようで、

4月から既に歓迎モードに包まれていました。

始業式の日、息子はとても楽しそうに学校に行きました。

新しくくる生徒たちに学校を案内する大役を

先生から任されたみたいで、手作りの地図を頑張って作ったていました。

 

笑顔で学校に行った息子は、その日の夕方、

ぐしゃぐしゃに泣きはらした顔で帰ってきました。

 

どうしたのかと聞いても教えてくれません。

道で転んでもお友達と喧嘩をしても

すぐに泣いている理由を教えてくれたのに。

 

1時間ほどリビングのソファで泣いていた息子は、

やっと立ち上がって私に「あのね」と声をかけてくれました。

 

息子はゆっくり、言葉を探すように話してくれます。

始業式が終わったあと仲良しのグループで、

合流した生徒たちに学校を案内したこと。

2時間目はみんなの名前を覚えるために

手作りの『名刺』をみんなで作って交換したこと。

でもその時、息子のお道具箱に入っているサインペンを

勝手に使った男の子がいたこと。

その子に「使うときは言ってね」と声をかけたら

「うるせえ!」と怒鳴られてしまい、

息子もそのお友達もびっくりしてしまったこと。

その男の子は向こうの学校でリーダー格だったらしく、

合流した生徒たちに「息子とは仲良くするな、ケチだから」

と言って、それからみんな話してくれなくなったこと。

 

聞いてきて私も悲しくなってしまいました。

息子が帰ってきてすぐに何も言わなかった理由がわかりました。

例えばお友達にぶつかってしまったり、

お友達のおもちゃを使ってしまったり、

そういう『悪いこと』をすれば息子は必ず注意を受けてきました。

そしてお友達に謝って、仲直りしてきました。

それが彼の9年に満たない人生のコミュニケーション方法です。

 

しかし今回の事件は、息子は悪いことをしておらず、

しかも相手は謝ってくれない。

息子は悲しいとか悔しいとか理解できないとか

いろんな感情がないまぜになってパニックになってしまったのでしょう。

 

そのとき一緒にいた息子のお友達のママに

さりげなく聞いてみましたが、

その子も「あの子たちはすぐ怒鳴る、前の学校に帰って欲しい」

なんて言うのです。

 

それから4月はクラスが荒れに荒れました。

合流した生徒たちもストレスでいっぱいいっぱいだったのでしょう。

慣れ親しんだ校舎は無くなってしまい、

先生たちも変わってしまって、

急に新しい学校で見知らぬ生徒たちに囲まれて生活しなければいけません。

彼らだって帰りたいと思っていたかもしれません。

 

そして、そのリーダー格の男の子は家庭が複雑なようで、

その後も息子以外ともトラブルが多発していたので

担任の先生が家庭訪問をしようと試みているようなのですが、

一向に返事をもらえないようなのです、

 

ついに息子も学校に行きたくないと、

朝泣いてしまうようになりました。

夫は「勉強なら家でもできるし友達とは放課後に遊べる。

辛い環境に無理矢理行かせる必要はない」と息子を休ませていました。

私も今はそれでいいと思いましたが、

しかしこれからあと3年通う小学校です。

どうしようかと沢山悩みました。

この問題を解決してくれたのは、息子の一番の親友でした。

彼は息子が学校に行けなくなってしまってから、

率先してそのリーダー格の子に話しかけるようになってくれました。

何度も怒鳴り合いの喧嘩になったとクラスメイト達が言っていました。

 

しかしそんなどつき合いのコミュニケーションを取るうちに、

彼とリーダー格の子はすっかり仲良しなったようです。

 

クラスもそれでいつのまにか落ち着きました。

リーダー格の子と息子の親友は息子を朝迎えにきてくれて、

そのうち三人で学校に行けるようになりました。

 

どうにか親が解決しないとと焦っていた私含む保護者たちは、

いつのまにか自分たちで問題を片付けられるくらい大きくなったのだと、

涙が出るほど嬉しかったのです。

 

これからパパとママになる方々、

そして小学校へ進級するお子さんをもつパパとママにお伝えしたいことは、

子供は知らぬ間に私たちの想像を超えて成長してくれます。

もちろん一番に守らなければいけない存在でもあるけれど、

いずれは手を離れてしまうことを考えて、

少しずつ見守る距離を遠くしてもいいのかもしれません。

読んでいただいてありがとうございました。

 

 

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