子どもの成長を感じる嬉しい瞬間

「ママ いつも ありがと。」の文字・・・私は声が詰まって涙が出てきました。

当時私は疲弊していました。

血の気が多く、社長とケンカばかりしている夫。
特徴ありすぎる長男。

「お前で子育て失敗したから、私達が初孫を育てる。」
「幼児教育は大事。」
と、やたらちょっかいを出してくる実家。

いや、幼少期から毎日塾に行った結果が私でしょ?と、反論すると、
「兄妹は一流に勤めて成功している。お前が失敗作なんだ。」と、

地位名誉を重んじる実の父母は、譲らない。

いや、面白くなきゃ何叩き込んでも自己肯定力が低くなるばかりで、ダメなんだよ。
あなた達が見ていない所で、兄妹は私にそのストレスをぶつけていたんだよ。
と伝えたかったが、それは心に今も止めてます。
でも、私が歯医者に行く間預かってくれるというので、長男を預け、迎えに行った所、
留守でつけっぱなしのテレビ、椅子に縛り付けられて泣いてた長男の姿を私は忘れない。
ここから喋りだすまで泣きも笑いもしなくなってしまった。

これは、ムダ話。
元に戻します。

 

保育園の先生に、「ちょっとかわってますよ?国立小児センターに、紹介状書きます」
と言われ、連れて行った所、
「障害まではいかないけど、IQのバラツキの差が激しいです。
平均すると平均値なのですが…この傾向の子供は大変デリケートなので、
大人や友達に「Aが出来るのに何故Cが出来ないの?」と不思議がられ、
からかわれる対象になります。そして身を守る為、社会と断絶してしまいます。」
と診断され、
「一番下のIQを平均値に上げる訓練」をしに、一ヶ月に一度片道2時間半かけて通う事になりました。

先生に、「大丈夫。歳が上がると大方目立たなくなるけど、
この位の男の子の5人に1人は、何らかのハンディがあるものだから。
早く気が付くか、否かで彼が生きやすくなる方法を考える事が出来る」
「1つ怒ったら、2つ、何でも良いから褒めてあげて下さい。」
「うるさいっと怒るより、彼の場合、「今、ボリュームが10位あるから、5位に下げてね」と、
数値化した方が伝わりやすいです。」等と、アドバイスを貰ったが、
親だって、未熟な人間、暴れたくなる時も、泣きたくなる時も、
怒りたくなる時もある。長男だけと付き合っているなら、まだ何とかなる。

しかし…

夫に実家に…彼の2つ下に、次男もいるのです。
兄弟の法則というのがあって、
次男は、生まれながらに兄というライバルがいるので、
自己主張が激しいものなのだそうです。
次男もそこは世間にならって、よく泣く子でした。
抱っこをおろしたといっては泣き、来客が帰るといっては後追い泣き。
お兄ちゃんが手伝ってくれるというから
プラレールの線路引かせたら壊してしまったと、言っては泣き、
(長男は、果てしなく不器用でした。)
キティちゃんが欲しいと言っては泣き、
カラフルなペンが欲しいと言っては泣き、

ま、長男はクレヨンを渡しても何する道具か分からず、転がすだけだったので、
賃貸アパートの部屋にいたずら書きしまくる次男は、
使い方をよく理解していてペンも、ペン冥利につきてたのかも知れませんが。
腹の底から泣くので次男の腹筋は、まだ4つなのにシックスパックに割れてました。

でも、よく泣くからか、とっても良い笑顔で笑うのです。
半ズボンを履いていても「可愛いお嬢ちゃんね」と声をかけられニコっと笑い、
その道行く人にお菓子を貰っていました。
「あざとく育ってしまった…」
さらに私を追い詰めました。

そんなある日
「お兄ちゃんが、算数の問題出して他の園児を混乱させてる」と、
お叱り(?)をうけ、トボトボと帰宅する途中、牛乳を買おうとスーパーに寄った時、
次男が、
「これ欲しい。」
と、キラキラした粉末が入っているカラフルな水糊のセットの前でとまりました。
「またか…」
お前まで私を追い詰めるのか…。
もう、勘弁してくれ。
説明するのも面倒くさい。

「……やだ。」

ニコニコしていた次男の顔がみるみる歪んできました。
やべっ泣こうとしてる!!

「あ、あのね、だいたい、糊なんて紙と紙をくっつける物、
粉末やらラメやらなんてくっつけたら見えないだろうが。
意味ないじゃん。そもそも、糊、家にあるし」
「でも、今どうしても欲しい!!」

そんな事も理解出来ないのか、この子は…。
泣かせて説得してなだめる体力、ないです。
帰宅後の夕食作りで体力の残り、無くなります。

折れて購入しました。
次男は、どのタイミングでものを頼めばゲット出来るかわかってるのかもしれない。
つくづく卑怯だ…。

帰宅後夕食を作っていたら
次男は早速戦利品を開け始めました。

「ちょっと!!染みちゃうから下に新聞紙、ひいてよね!!」
と、声を、かけました。
「はあい。」
…どうせ直ぐ飽きて部屋から出て、テレビみている長男とバトルが始まると思ってましたが、
なかなか出てきません。
あの子、前に綺麗だったからという理由で喉にマドラー刺した事、あったよね。
まさか水糊喉に詰めてないか?変な所にくっつけて誤魔化そうとしてはいないか?
「どうしたの?」
心配になり、部屋に入ろうとすると、
「ママ、まだ、ダメー」
と阻止されました。
飲んでる訳でもないっぽいし、いいか。部屋についてるのも直ぐ拭けば落ちるだろう。
と夕食作りの続きを始めました。

そして、掃除の、用意をして
「ご飯だよ!いい加減、出ておいでよ。」
と、ガラッと戸を開けたら、
「はいっ、ママっ
これ、あげるっ」

と、ベタベタの、紙を渡されました。
「?………!!」

そこには、水糊で
「ママ いつも ありがと。」
と書かれてました。

えっ?えっ?えっ?

生乾きの水糊が垂れ、指にくっつきました。
「あ、まだ、乾いてなかった」
「文字…どうしたの?」
「センセーとね、絵本読みあいっこしてて、教えてくれたの。」

字の乱れは書き順がわからないからなのでしょう。

それよりも…それよりも!!

「ありがとう」
なんて言われるとは思いませんでした。

声が詰まって涙が出てきました。

「彼のあざとさ」なのかもしれない。
でも、

私がほしかったのはこの言葉なんだ。

何かが
スーッと抜けてゆく気がしました。

彼は不登校やら自殺未遂やら乗り越え、自立しましたが、今もまだ
「ママ、いつもありがと」の紙は私の宝物です。

「子供が小さいのは今だけよー。
と、無責任な事を言われる新人ママパパさんが多いと思います。
少し我が子の行動を観察して分析してみると気が紛れます。
我が子の自分にはない面白い発想、行動を思わず探すようになるので
何かノートにメモするのも良いかも…。」

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