転勤族の子育てエピソード

転勤・転校の苦労

娘の転校は今回で3回目、旦那の転勤に伴う転校なため、

私達家族は否応なしに付き合わされる。

 

転校となると引越しなど毎回面倒なのですが、

妻の私は家に居て家族の帰りを待てば良いだけ、

しかし、小学生の娘はそうはいかない。

娘に初めてスマホを持たせたのは小学2年生の時、

持たせるには少し早いかなと思ったのですが、

転校をさせる負い目が旦那にはあるため、

やむを得なかったです。

娘が転校を嫌がるのは毎度のこと、

せっかく仲良しになれた友達と別れなくてはならないのだから。

 

3回目の転勤が決まった時、娘は「行きたくない」、

こうなることは毎度のこと。

旦那、「どうして行きたくないの?」

娘、「何もないじゃない。塾はどうするの?どうやって通うの?」

旦那が困惑するのも仕方がない、

私にも同じことを言われたのだから。

今までは都市部から都市部への転勤(転校)だったのですが、

今回は田舎、私なりに調べてみたのですが、

今度の引越し先は日常の買い物をするにも不便なところ、

パソコンで調べられる学習塾は1件もありませんでした。

 

 

お世話になった先生やお友達にお別れの挨拶をすると、

毎回泣いてしまう娘は幼い時の私と同じ、

私も子供の時は転校を繰り返し、故郷と言える場所はありません。

 

お別れの挨拶から数日後、

転校先の学校で作り笑顔で御挨拶が出来るのは母子ともに同じ。

転校前の学校は1クラス約30名、

1学年には複数のクラスがあったのですが、

転校先の学校は1学年1クラスしかなく、

同級生は10数名程と少ない。

 

生徒数が少ないと皆兄弟姉妹のように仲が良い、

娘が転校初日に驚いたのは上級生や

下級生が転校生の娘を見にわざわざ教室に来たこと。

小学5年生にもなると学校に着て行く洋服は自分で選ぶ、

転校してから1度もスカートを履いていかないため、理由を聞いてみると

娘、「誰も履いてないから」

私も引越してからは1度もスカートを履いていない、

理由は娘と同じ。

ジャリジャリと音がしたのは旦那が帰って来たから、

借りている家は敷地内の道が舗装されていないため

、車などが通るとジャリジャリと音を発する。

娘、「パパだ」

転校してからの娘は、旦那が帰って来るのを心待ちのしている、

それは私も同じ。

旦那、「また頂いたのか?」

私、「そうなのよ、どうしようかしら」

玄関には御近所の農家さんから頂いた野菜が沢山、

1人家に居て暇な私は頂いた野菜で漬物を作ろうと思ったのですが、

近くにホームセンターはない。

 

最寄りのホームセンターまでは車で40分、

旦那が休みの時に乗せて行ってもらおうと思っているのですが、

引越したばかりだと休日は荷物の整理でそれどころではありません。

 

私の気掛かりは娘の中学受験、

小学5年生のため再来年には受験を控えている。

しかし、転校前は学習塾が無いと田舎暮らしを嫌がっていた娘が、

転校してからは全然勉強をしていない、

こちらの生活に慣れるまではやむを得ないと思い、

私から注意はしませんでした。

 

転校先の学校で娘の成績はクラスで1番、

同級生は10数名しかいないのだから1番は当然。

転校前の娘は女の子らしい格好を好んで着ていたのですが、

長靴を履くようになってから、娘は少しずつオカシクなっていった。

 

都会では水溜りがあると避けていた娘が、

田舎で暮らすようになってからは自ら水溜りに入るようになった。

色白でサラサラな黒髪が似合う娘が、

田舎に暮らすようになってからは日焼けし真っ黒、

長かった髪は暑いとの理由でバッサリショートに。

 

「ママ、御土産」と言って娘が持って帰って来たのは、

得体の知れない昆虫、ダメだ!このままでは。

都会ならファミレスでママ友とお茶をしながら話が出来るのですが、

田舎にファミレスはない。

あるのは喫茶店だけ、

しかし、昼間は喫茶店でも夜になるとパブに変わる如何わしい店しかない。

 

家の前で立っていれば、娘の友達のママさんに声を掛けてもらえるのでは?

しかし、人っ子一人通らない、私のことを気に掛け、

ずっと側から離れないのは私の影だけ。

御近所の農家さんが野菜を持って来てくれたのは最初のうちだけ、

あの時、農家のお手伝いをしていれば良かったと思うのですが、

都会育ちの私は虫が大の苦手。

転校から暫くは物珍しさから遊んでもらえていた娘、

しかし、転校から3ヶ月が過ぎると、

娘は友達の家に遊びに行かなくなりました。

 

友達の家には遊びに行かなくても買い物には付き合う娘、

田舎にはスーパーがないため、

旦那が休みの時に車で40分の街で買い物をするのが唯一の楽しみでした。

街のスーパーで買い物をしていると、

娘が親しくしている友達家族とバッタリ遭遇。

私達家族の買い物カゴを見た奥さんが、「野菜、食べれるの?」

私、「好き嫌いは無いですよ」

奥さん、「あらそうなの」

娘を介しての関係なため私と奥さんはそれほど親しくはない、

その時は変なことを言う人だな、くらいにしか思いませんでした。

 

転校してから初めての授業参観日、

その日の朝、娘が「ママ、変な格好で来ないでよ」と言うため、

久しぶりにスカートを履いて学校へ行くと、

スカートを履いている保護者は私だけ。

 

授業参観日の後は運動場で保護者達が立ち話するのは、都会でも田舎でも同じ。

娘のこともあり、自ら保護者達の輪に入ったのですが、

「今から、うちで皆で御飯を食べるけど、奥さんの口には合わないわね」、

そう言うのは、以前、街のスーパーで「野菜、食べれるの?」

と声を掛けてきた奥さん。

どうやら私は誤解されている、

しかし、何が原因で誤解されているかは分からない。

家に帰って私は旦那にあったことを話すと、

旦那、「身に覚えはないの?」

私、「無いわよ、その奥さんとは、ろくに話もしたことがないのよ」

その週の休日、私達家族は街のスーパーへ買い物へ行くために

車に乗っていると、娘がかつて遊んでいた友達の家には自転車が沢山おいてあったため

旦那、「一緒に遊ばなくても良いの?」

娘、「今日、〇〇ちゃんの誕生日なんだって」

私、「お呼ばれされなかったの?」

娘、「・・・」

旦那、「〇〇ちゃんのお誕生日プレゼントを買いに行こうか?」

娘、「うん」

買い物を終え家に戻って来たのは夜の8時、

〇〇ちゃんの家の前には自転車が無くなっていたため、

娘は1人でプレゼントを渡しに行くと、翌時、

〇〇ちゃんのお母さんが家までお礼の挨拶に来てくれました。

ちょうどその時、私は以前頂いた野菜で漬物を作っており、

それを見た奥さんは「貴方、野菜を食べるの?」

私、「はい、美味しく頂いています」

奥さん、「ごめんなさい、私、てっきり貴方が野菜嫌いで、

あげた野菜を捨てているものだと思っていた」

私、「そんな失礼なことしませんよ」

私が野菜嫌いと思われている誤解は、

友達の家に遊びに行った娘が、友達のお母さんから

「ママに野菜を持って行って」と言うと、娘は「貰っても、ママ食べないよ」。

御近所の農家さんから沢山の野菜を頂いた私は、

漬物を作る桶を買うまで野菜に手を付けなかっただけのこと、

説明不足の娘のことを真に受けた奥さんが、

私が野菜嫌いと誤解してしまったのです。

 

誤解が解けると、漬物作りを教えてくれ、

田舎でもママ友を作ることが出来ました。

奥さんの単純な誤解だったのだろうか?

いや、そうではない。

御近所の農家さんから、

同じ野菜ばかり沢山貰って困惑していたのは事実、

日常の買い物も不便な田舎を私が馬鹿にしていたのも事実、

その私を子供が間近で見ていれば、

私の価値観が娘にも影響を及ぼしていたのです。

転校から1年、娘はすっかり田舎の子、

晴れの日でも娘が長靴を履いて行くのは川遊びをするため。

気付けば私も長靴を履いて、御近所さんの畑仕事を手伝っている。

田舎でもネット注文をすれば何でも手に入る、

日数は1日遅れるのですが、田舎暮らしはヤルことが多く、

待つことは気にならない。

娘の進学は多少気になるのですが、

娘はスマホを使って都会の子と同じ勉強をしており成績は落ちていません。

 

来年にはまた旦那の転勤、それに伴い私達家族は引っ越さなくてはならない。

田舎暮らしに慣れた娘は、「友達と別れるのが嫌だ」と泣くだろう、

しかし、数日経てば新しい友達に出会い、笑顔になるでしょう。

田舎に来て逞(たくま)しく育っているのは娘だけではない、

私も娘に負けないくらい逞しくなった、

ずいぶん日焼けもしました。

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