少食な娘に無理やり食べさせようとしていました。間違いでした。

大切なのは食事が楽しいと感じてもらうこと

私には、中学1年生の娘がいます。

小さい頃から食の細い子でした。

赤ちゃんのころはミルクを飲みながらすぐ寝ちゃっていたし、

離乳食が始まってもなかなか食べてくれなくて。

 

しかも娘は偏食持ちで、新しい食材はなかなか受け入れてくれず。

初めてのメニューだと絶対に食べようとしないし、

なんとか誤魔化して無理矢理口に入れようものなら吐いてしまうし、

食事を食べさせるのが本当に大変でした。

幼稚園時代、持たせたお弁当を完食して帰ってきたことが何回あったことでしょうか。

私は初めての子育てということもあり、悪戦苦闘の日々。

周りの普通に食べているお子さんたちを見ては、

[うちの子はどうしてこんなに食べてくれないのだろう?]

と、悩んでばかりいました。

 

親としては娘になんとかたくさん栄養を取らせたいと思うのですが、

頑張れば頑張るほど空回り。

[子供が好きなレシピ]をいろいろと研究して、

一緒に料理を作る、調理法を工夫する、

小さく切って混ぜ込む、盛り付けを工夫する…、

育児本を読み漁ったり、保健指導を受けに行ったり、

ありとあらゆる方法を試してみました。

とにかく必至でした。

 

それでも、時間をかけて作った料理を嫌がる娘に、

感情的に怒ってしまったこともありました。

今思えばとても可哀想なことをしたのですが、

当時は全く余裕がありませんでした。

 

残した娘への怒りというより、

ちゃんと食べられるようにしてあげられない自分への怒りが強かったかもしれません。

母としての務めを果たせていないような気がして。

 

「このままだったら、この子は将来、苦労するのではないか」

「栄養が足りなかったら大きくなれない」

周りからの目もあって、自分を責めてばかりいたように思います。

 

余裕がないのは娘も同じ。

食べなくちゃいけないことは分かっていても食べられなかったのでしょう。

娘はどちらかと言うとおとなしい性格で、

自分の気持ちよりも周囲の期待にこたえようと頑張ってしまうタイプ。

そんな娘がどうしても食べることができなかったご飯。

私は、それをわかっていながらも、やはり何とかしたいと考えてしまい、

娘に無理をさせてしまっていたように思います。

せめて、人並みに食べられるように…、そんなことばかり考えていました。

 

小学生になっても食は細いままでした。

給食は最初に量を減らしても食べ切れないことがほとんどで、

担任の先生から何度連絡をいただいたことか。

給食で取りきれない栄養をなんとか夕飯で摂取させようとすると、

夕飯に1時間以上かかることはザラでした。

娘は次第に、残すとき、食事に時間がかかるとき、

涙を流すようになりました。

本当に辛そうな表情をして。

それでも、どうしても食べることができない。

 

情けないことに、その状況になってやっと、

私は自分がしてきたことが間違いであったことに気付きました。

 

この子にとって今必要なのは、

好き嫌いをなくしたり無理矢理栄養を取ることではなく、

食事は楽しいと感じてもらうことなんだということに。

 

娘は、[頑張ってご飯を食べなくちゃいけない]という、

呪縛のようなものに囚われていたのかもしれません。

私の期待に応えなくちゃという思いで必死だったのでしょう。

本当に申し訳ないことをしました。

 

それからは、とにかく楽しい食事の雰囲気作りを心がけるようにしています。

もちろん、苦手なものも食卓に出しますが、

前のように[食べなさい]と口うるさく言うことはなくなりました。

[きっと、そのうち食べられるようになる]くらいの大らかな気持ちでいるようにしています。

今、娘は中学生。

 

周りのお子さんに比べればやはり食は細い方ですが、

以前からは考えられないくらいによく食べるようになりました。

給食も完食できる日が増えてきたようです。

身長も体重も、平均値に追いつきました。

 

不思議なことに、新しいものにも自分から挑戦する気持ちが出てきたようで、

「今日はこれを食べてみようかな」

と、他の家族のために用意した料理に挑戦したりもします。

あんなに頑なに嫌がっていたのに。

 

何より私が嬉しいのは、娘が食べることを大好きになってくれたことです。

毎日、食事の時間を楽しみにしている娘を見ると、とても安心します。

娘は料理を作ることも大好きなので、

今後もっともっと、食に対する興味が広がってくれたなら嬉しく思います。

 

私は、娘の偏食を受け入れるのに、10年近くかかってしまいました。

離乳食や食育の本を読みあさり、病院や学校、

いろんな人に相談したくさんの知識を得ることができましたが、

その分、様々な情報に振り回されてしまったようにも思います。

[こうしなければいけない][こうしないと親として失格だ]という、

固定観念のようなものに縛られていたのかもしれません。

 

でも、当たり前ですが、子供はみんなそれぞれ違います。成長の具合もみんな違う。

マニュアル通りいくわけなんてないんですよね。

目の前の娘の成長に寄り添っていくことが何より大切なんだと、気付かされました。

子供はいつでも、親の期待に応えようと必死です。

親に反発したいと思っているわけではないのです。

目の前の子供にしっかり向き合い、

娘なりの成長をゆっくり見守っていくことが大切なんだと思います。

だって、誰のための子育てなのかといえば、娘の将来のため。

娘が将来笑顔で人生を送っていけるよう、

これからも娘の心に寄り添った子育てを心がけていきたいと思います。

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