頑張るシングルマザーに金メダルを!

一生懸命生きていれば、子供はしっかり背中を見ていてくれる

私は、38歳のシングルマザーです。

娘が1歳の時に離婚し、それから12年の月日が流れました。

元夫から離婚を求められたとき、娘はまだ生後8か月。

可愛い盛りの我が子を捨ててまで、一緒になりたい相手がいるようでした。

 

色々ともがき苦しみましたが、結局離婚となってしまいました。

元夫は公正証書に「面会は一切しない」との文面を入れようとしました。

これから思い描く不倫相手との楽しい日々で、頭がいっぱいだったのでしょう。

私は、元夫さえ希望すれば、面会はさせるつもりでした。でも、このざまです。

 

その後、娘は父親に一度も会うことがないまま、中学生になりました。

まさか、自分がシングルマザーになるなんて思っていませんでした。

でもあんな父親ならいないほうがまし、

あんな男に頼らずに、私一人でも立派にこの子を育ててみせる…

そう思って、離婚届に判を押したつもりでした。

 

でも実際の生活は、何もやる気になれず、

夜も眠れず、息をしているだけで精一杯の状態。

心療内科のお世話にならざるを得ない状態でした。

それでも娘は待ってくれません。

1歳になって言葉が話せるようになると、真っ先に「いやだ」を覚えてしまい、

何を言ってもやっても「いやだーいやだー」と泣きわめいて暴れて…

 

幸いなことに、実家にお世話になることができたので、

恵まれた環境だったと思います。

でも、本当にイライラして、まだまだ赤ちゃんみたいに小さな娘に怒鳴ったり、

手をあげてしまったこともありました。

 

体が重くて横になっているしかできず、

ろくに遊び相手にもなってやれないことも多々ありました。

 

離婚して3か月ほど経ち、少し子供と離れたほうがいいかもしれないと思い、

仕事をすることにしました。

私にべったりだった娘、保育所に慣れるまでとても時間がかかり、

毎日毎日、泣いて保育所に行くのをいやがり、

「こんなかわいそうな思いをさせるなら、私がもっともっと我慢して、

離婚なんかしなければよかった。

そうすれば、娘ともっと一緒にいられたのに…」と、

私も泣きながら仕事に行ったものです。

 

いざ預けても、「家に帰りたい」と、

ジャンバーとカバンを肌身離さず持ち歩いていたようで、

あの頃の保育所での写真には、

一人だけジャンパーとカバンをフル装備した娘が写っていました。

それを見てさらに泣けたものでした。

 

あんなに小さいのに、自分のやりたくないことは、頑としてやらない!

という強い意志があった娘。

友人の結婚式に出席するために購入したドレスをどうしても着たがらず、

結局無駄にしてしまったり、

おむつをはかずに逃げ回って、布団の上でおしっこをしてしまったり…

可愛いのに、大切な存在なのに、とにかく苦しいことが多かったです。

 

3歳を過ぎると、保育所には楽しく通えるようになりましたが、

頑固なのは相変わらずで、おまけにあまのじゃく。

「やりなさい」というと「いやだーーー!!」と泣き、

「じゃあやらなくていいよ」というと

「いやだーーーーやるーー!」と泣きわめく。

 

私も仕事で疲れてくたくたで、

家に帰ると娘の頑固に付き合わなきゃいけなくて…まったく余裕がありませんでした。

 

とにかく家にいるときは怒ってばかり。

家に帰りたくないと思ったことが何度もありました。

 

さらに、そんな私たちのやり取りを見ている実母からは

「あんた(私)の接し方が悪い。もっと余裕をもって面倒をみてやれ」

とダメ出しをされる毎日。

おかしくなりそうでした。

 

何を言っても泣き叫ぶ娘に、そのうち近所から「虐待している」

って通報されるかも…と思っていました。

 

でも保育所では、新しく入ってきた友達に話しかけて、

周りに溶け込めるように配慮できる、しっかりした子だと言われていました。

今思えば、保育所で頑張っている分、家では甘えていたのだと思います。

でもそれを受け止められる余裕が、あの頃の私にはありませんでした。

 

実母が言うように、私の接し方が悪いせいで、

娘がこんなに反抗ばかりするんだろうか…

私みたいな母親は、いないほうがいいんじゃないか…

そんな風に思ったことも何度もありました。

今日こそは、帰ったら怒らないで優しくしよう、

そう思いながら帰宅するのに、でもやっぱり怒ってしまって、

寝顔を見ながら「怒ってばかりでごめんね」とつぶやく毎日。

その繰り返しでした。

 

でも娘は、「いやだ」というのと同じくらい、

「ママ大好き」と笑っていてくれました。

 

覚えたてのひらがなで、一生懸命「ままだいすき。あそぼうね」

と毎日のように手紙を書いてくれました。

あんなに余裕がなくて、怒ってばっかりの私に、

いつもいつも、全力で愛情をくれました。

 

そして保育所の修了式の時、壇上で修了証書を受け取った子供たちが、

一人ひとり保護者に向けてメッセージを読むのですが、

娘は「ママ、わたしをうんでくれてありがとう」と言ってくれました。

周りの目もはばからず、号泣してしまいました…。

 

小学校に入学しても、相変わらずの頑固でマイペースな娘。

1年生にして、宿題を1か月もやらずに平気で学校に行っていたり、

友達とけんかして相手のお母さんから連絡をいただいたり、

担任の先生と話しをしたこともありました。

 

宿題をやったか聞くと怒るし、

わからないから教えてというので教えるとすぐにふてくされて、

私もイライラして大げんかになるし…

 

忘れ物も多かったし、部屋もぐちゃぐちゃ。

でも指摘すると怒る。

もしかしたらこの子、発達障害なんだろうか…

と、病院を受診しようと思ったこともありましたが、

学校の先生に相談すると、あまり心配しなくていいのでは…との評価。

 

さらに、保育所の頃からですが、とても体が弱く、

月に何度も熱を出しては職場にお迎えの電話がかかってきていました。

幸い、とても理解のある職場で、いつもすぐにお迎えに行かせていただき、

大変救われていたのですが。

「小学生になったら丈夫になるよ」とよく言われていましたが、

小学生になっても、発熱や腹痛で迎えに行くことがそれなりの頻度でありました。

 

特に高学年になってからは、

腹痛や貧血のような症状で保健室のお世話になることが多く、

担任の先生や、保健室の先生からよく心配されていました。

病院で検査をしても大きな異常はなく、ストレスや自律神経の乱れと言われました。

 

そんな中、5年、6年と続けて担任をしてくれた女性の先生がとても信頼できる先生だったようで、

先生の対応について話してくれることが増えました。

一方的に誰が悪いと決めつけたり、誰かの味方をするわけでなく、

一人一人の話をちゃんと聞いてくれる。

みんなの気持ちを理解しようとしてくれる。

そんな先生の姿が、娘の心を大きく動かしたようでした。

 

6年生になり、発達障害をもつ男の子が転校してきました。

他の学校でうまくなじめずに、

半ばいじめのような扱いを受けてしまったとのことでした。

他のクラスメイトが戸惑ったりからかったりする中、

娘はすぐに「この子はこういう子なんだ」と受け入れ、

「この子はこういう特徴があって、こうすると混乱してしまうから、

こうしてあげたらいいんだ」と話してくれるようになりました。

 

そんな娘の姿にとても驚き、なぜそういうことに気付けるのか尋ねると

「先生がそうしてるから。先生のそういうところがとても素敵だから、

私もそういう人になりたい」と。

 

担任の先生からも、

「娘さんは誰にでも平等に接することができる力があります。

なかなかできることではないです。

本当に素晴らしい力だから、大事にしてほしい」と言っていただき、

先生は娘自身にもそう伝え続けてくれました。

 

先生にそう言ってもらえて嬉しかったよ、と娘に伝えると、

娘は「ママのおかげだよ。先生も素敵だけど、

ママがいつも、いいことはいい、ダメなことはダメって教えてくれたから、

私はちゃんといろんなことを考えられるようになった。

怒られてばっかりだと思ったこともあったけど、

私のことをちゃんと考えてくれてるってわかってるから。

だからママのおかげだよ、ありがとう」

そう言ってくれました。

 

先生のおかげで、娘にはこんなに素晴らしいところがあるんだと、

娘のいい面をたくさん知ることができた2年間でした。

 

娘は中学生になり、今とても楽しく学校に通っています。

あれだけ保健室のお世話になったのがウソのように、体調も良くなりました。

小学校の先生になって、金子みすゞさんの詩の一節

「みんなちがって、みんないい」ということを、

子供たちに伝えていきたいという夢をもっているようです。

 

けんかをすることも極端に減り、私の悩み相談にものってくれる、

とても頼もしい存在になりました。

中学校の先生にも「誰にでも平等に接する、素直でしっかりした子です」

と評価していただき、どの先生にもかわいがってもらっているようです。

 

まだまだ悩んだり心配なことはたくさんありますが、

それでも、こんなふうに穏やかな気持ちで娘を見守っていられることを、

とても嬉しく思う日々です。

 

辛いことばかりでした。これからもまだまだ、

大変なことはたくさんあるでしょう。

でも、子供はいつの間にか育ちます。

私は全然ダメな母親ですが、

それでも一生懸命生きていれば、子供はしっかり背中を見ていてくれるんだなって思います。

子供の「何かを受け入れる力」そして「お母さんを愛する思い」というのは本当にすごいです。

母も人間です。

子育てについては新人です。完璧な子育てなんてないし、正解もない

でも、それでも子供はちゃんと大きくなります。

家庭だけでなく、学校や社会でしっかり学んできます。だから大丈夫です。

 

良いアドバイスはできませんが、

とにかく「失敗したと思ったら正直に子供に謝る」

「あなたが大好きだと伝え続ける」

「あなたを信じていると伝え続ける」

そして「うまくいかなくても、ダメな母でも、

とにかく毎日頑張っている自分を認めてあげる」

そのことを胸に、私もこれからも頑張っていきます。

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