身体が弱くて何度も手術した子は、心の強い優しい子に成長しました。

先天的な心臓疾患

我が家には双子の女の子がいます。

一人は健康そのもので一人は先天的な心臓疾患により度重なる手術をしています。

妊娠中から分かっていた心臓疾患のために私自身も多く検査をし、

2か月近い管理入院、点滴生活をしていました。

一時は二人とも生存できないかもしれない、という事態に陥り

深く落ち込んだこともあります。

誕生後も一人は1か月で帰宅できましたが、

障害児は半年の入院を余儀なくされました。

何度も手術をし、医師から「覚悟してください」

という言葉も聞いたことがあります。

在宅酸素が外れず、4歳までは手術、入院、通院

を繰り返す不自由な生活を送りました。

 

年齢とともに身体も丈夫になり、

しかしその苦労を乗り越え、今現在は在宅酸素を外し

自分の足で小学校へ通っています。

双子はお互い支えあう本能のようなものがある

というのは過去に聞いたことがあります。

我が家の双子も健康な子が障害のある子を支えるようなしぐさや

行動が幼児の頃から多くあり、

何度も助けられることがありました。

 

「こんな苦労をするなら妊娠、出産なんて」

と思うようなこともたくさんありましたが、

支えられていた方の障害児が今では周囲に多くの影響を与える存在に成長したのです。

 

私に手術の必要が生じて入院した時です。

ママっこの障害児は絶対に私の入院を嫌がるだろうと予測していました。

前もって丁寧に説明し、手術説明にも同席させました。

しかし当日になってあっけらかんと

「大丈夫だよ、しっかり治して帰っておいでね」

という意外な言葉を発したのです。

 

いつもはふざけて後回しになる宿題も、

入院中は淡々とこなしたと後から聞きました。

あんなにも手がかかった障害児がここまで成長してくれたのか、

と胸が熱くなりました。

 

小学校に入学

学校入学したての頃は、健康な子は何ら問題なく過ごしているようでしたが、

障害児の方はなかなか計算が覚えられなかったり、

テストの点数が取れなかったりと気をもむことが多くありました。

「おもらし」をしてくることもあり先生も心配をしてくれました。

 

環境が変わるとなかなか慣れないのだろうな、

どれくらい順応するまでかかるのだろうかと。

しかし生活に慣れた2学期頃になると

「この子らしさ」を発揮することになりました。

 

担任の先生から「ほかの子とは違った視点を持っていますね」

と言われることがありました。

エピソードを聞いてみると、みんながやることをよく観察していて、

そのあとに何が必要かを観察して行動に移しているということでした。

掃除の時間になると低学年の子供たちは箒や黒板消しなど

やりたいことに一斉に群がる傾向にあるのに、

黙々とそのあとに必要になる雑巾畳みをしていたということです。

 

その時の感情で動くのではなく、

冷静に対処できるというのはやはり病院生活が長かったことが影響していると思われます。

家にいる様子とは全く違った行動に驚かされました。

また障害児が入院したときのことです。

 

看護師さんから思いやりがあってしっかりした子になったとお褒め頂きました。

自分も辛いはずなのに

「こっちは大丈夫だから泣いている赤ちゃんをみてあげて」

と大人のような発言があったとのことです。

自分の状況もうまく伝えられるようになり、

またこれを大丈夫だと判断し

小さい子を思いやれる優しい子になったと嬉しくなりました。

 

子育てをしてみて思ったこと

赤ちゃんのうちはどの子も手がかかるものです。

夜泣きも多くお母さんが満足に眠れることはありません。

その時には「投げ出してしまいたい」「やめてしまいたい」

と思うこともたくさんあります。自分のことは後回しになり、

美容院やショッピングに行くこともできなくなります。

しかし、手がかかるとかかったなりに

何らかの形でこんな素敵なご褒美があるのです。

 

子どもは親の知らないところでさまざまなことを吸収してきます。

我が家の障害児は障害児ならではの環境から

「入院する人にはどんな言葉を投げかけたらいいのか」

「自分がどうしたら周囲の人のためになるか」

を学習していたのだと思います。

 

普段はふざけてばかりの我が家のムードメーカーも

外ではい良い意味での「別の姿」を持っているのです。

 

健康な子も健康な子なりに「世の中には健康な人ばかりではない」

「どうしたら補助ができるのか」ということを学習し、

医療器具が付いている赤ちゃんにも抵抗なく寄っていくようになりました。

私が退院の時には手を貸してくれたり、

荷物をもってくれたり配慮ができる子になりました。

 

子育ては常に困難の連続です。

今では「その場限りの乗り越え方」でも良いと思っています。

しかし「後ろ向き」になることだけは避けてください。

まっすぐに向き合うことが辛くなったら一時中断しても大丈夫です。

親が「乗り越える姿勢」で立ち向かっていれば、

その日々の積み重ねは必ず後になってご褒美となって返ってきます。

 

泣いても、いらいらしても大丈夫。

絶対に「前向き」「乗り越える姿勢」これさえ崩さなければ、

きっと子どもはあとになって大きなご褒美を準備していてくれるはずです。

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