不登校になってしまった次男が20歳にして高給取りになった経緯

大切なのは学校へ行くことではなく、自分の道を見つけること

ADHDの兆候

始めに言い訳いたしますと、

次男が「ちょっと変わっている事」を

私を含め周りの大人みんなが見落としてしまっていた事にあります。

当時、同い年の男の子とカードゲームをして、

点数計算でサバを読まれて、大量にプレミアカードを失ったことがきっかけで、

自ら暗算の訓練をし、独自の方式を見出したそうで異常に計算が早くなったとか、

編み物、ビーズアクセサリーを作ったり、

そもそも鮮やかな色、可愛いモノを好きを通り越して執着するだとか、

多少なりともADHDの兆候があったのかもしれません。

 

私自身、「次男君、ふわふわ天然パーマ、可愛いわね。

顔だけでなく、やる事も女の子みたい。」

「この間咳き込んだら、「大丈夫?」って

心配そうにあの大きな目で覗き込んでくれたのよ。思わず抱きしめちゃった」

等と言われて得意になっており見落としていた所もあります。

 

保育園でもいつも保母さんにくっついていて、

たまに友達と遊んでいるとすると、おままごとの赤ちゃん役。

別に気にしませんでした。

「普通とちょっと違う」はそばにいると「こんなものなのかな」

と気が付かないものだと思います。

小学校でも担任の先生は女性ばかりでした。

多分、次男の「ちょっと変わっている」所は先生に張り付いていたので

他人にも気づかれなかったのでしょう。

 

学校に馴染めなかった次男

そして、次男の特徴は親にも教育の専門家にも気が付かれないまま、

(むしろ、いたって普通だと思っていました)

引越しをして、環境が変わりました。

 

この土地は自治体全体でスポーツに力を入れていて、

男の子は殆どスポーツ刈りの中、

5センチ程髪の毛が伸びた次男は目立ちました。

口の悪い同級生に「都会っ子のくせに」

とからかわれたそうですが、

元々住んでいた所は都下で、都会ではなかったし、

すぐ馴染むだろうと問題にせず放置しました。

 

中学生になり、運動音痴の次男はバカにされる対象になりました。

見返そうとテストで頑張るも「どこの塾にも行ってないのに」

と余計彼らの気に食わないらしく、裏目に出ました。

 

物理的な事は中二後半にメガネを割られた所からはじまり、

上履きを捨てられ、裸足だったと靴下を汚して帰宅する事数回。

教科書を窓から投げられるなど、

その頃から朝、腹痛をおこし、欠席が増えてゆきました。

たまりかねて、担任に連絡しましたが、

「ただのトラブル」となかなか掛け合ってくれないのです。

 

再三担任に、食らいついた所、

「では席を離しましょう」程度の対処でした。

それで収まる程度の事なのか?

しかし先生は教育のプロだし、小さなアクションで済むなら…。

イジメが済むわけ、ありませんでした。

私もちょっと考えれば分かる事だったのに

ひとりであるならトラブルでしょうが、

先生が個人に注意した所でその子供がイジメに飽きたとしても

次々と子供達がゾンビのように湧いてくるのです。

 

「学校に行かなくなってしまう事」が私には恐怖でした。

私の両親が現役教師だった頃、

「学校は来なくなったらアウト。生徒自身も登校し辛くなるし、成績も落ちる。

たまに来るとクラスが荒れる」

等とたびたびこぼしているのを聞いていたからです。

なので次男に

「部活の部長でしょ?行かないと…」

「テストは受けようよ。」

「数学は努力して得れた才能なんだから、

アイデンティティとして持っといた方がいい。」

「クラスには行かなくて良いから保健室登校だけでもしてくれ。

中3になったらクラス替えだから…」

と部活、テストは出席するものの、保健室登校させました。

 

そして中3の1学期、しばらくは教室に登校していました。

しかし、平和は長くつづきませんでした。

「きもい」「アイツ、2年の時、不登校だったんだって。部活とテストは出てきてた。ズルい」

「そのまんま死ねばいいのに」

 

そして、どんな行動をしてもクスクス笑われる。

再び保健室登校になりました。

また担任に掛け合いました。

「ああ、この男子、家庭にちょっと問題があるんですよねぇ…。席を、離しましょう」

「いえ、去年席を離してもらいましたが、それでは根本的解決に、なっていないです。

先生、中心的生徒の名前は知っているんです。

直接話し合いたいので、連絡先、教えて下さい」

「いえ、こちらで何とかしますから。」

「先生、「何とかする」の結果がこの状態なのではありませんか?」

PTA役員を決める時は、名簿を流出させて詐欺まがいなPTA勧誘電話をさせてくるのに、

なぜか教えてくれないのです。

 

スクールカウンセラーにもかかりましたが、残念ながら何も変わりませんでした。

保健室登校を続けたある日、先生にフッと

「保健室だと、学校に出席している事にならないのよ」

と告げられたそうで

「頑張ってクラスに行ってみる」と言ってきました。

次男へのイジメ対策を担任はしてくれているのか、

その後の連絡もないので不安になりましたが、行かせてみました。

 

そして3日後、

次男は朝のシャワーから出てきませんでした。

理由を聞きました。

「僕…もう、いいや」

先生、「こちらで何とかする」って…

何ともなってないじゃないか!!

イジメとは「敵」を、自分より弱い者を作る事によって、

簡単にクラスが団結する構図で、ましてや教育現場ではあってはならない事なのに、

先生はクラスが団結したからオッケーにしてないか?

そもそも大抵の加害者は親に問題があるのを先生はわかってる筈なのに

その親に自分の息子がしでかした事を伝えてるのか?

 

学校に電話をしました。

「先生イジメの件、どうなってるんですか?」

先生の答えは意外なものでした。

「この「トラブル」、中学校からではなく、小学校からの継続ですよね?」

は?

と思いました。

まさかあの「都会っ子」…まだ続いているの?

しかし、継続にしても、今現にイジメは起きてるのです。なのに、先生の

「自分には非はありませんよ」

ともとれる物言い。

 

無理して学校へ行くのはやめよう

ここで、私は目がさめました。

「義務教育」を受けさせようとして、私は間違っていたのではないか?

私の父母の言葉は、あくまでも、「教育を受けさせる側」の言い分であって、

教育を受ける子供の立場は不在なわけです。

義務教育とは「親が子女に受けさせなくてはならない義務」であって、

子供が教育を受けなくてはならない義務ではない。

子供は教育をうける権利があるだけで、

権利であるから権利の放棄をする事が出来るのです。

行政は義務教育を受ける環境を整えるべきなのではないか?

(現在、義務教育を受ける環境の責務は最近、法整備されたようです。)

 

その環境が整っていないのなら子供は義務教育を受ける権利を放棄しても問題ない筈だ。

中学校は夜間もある。高校も高卒認定を受ける事が出来る。

先生を頼っても環境を整えるのは、残念だけどムリだ。

責任転嫁しようとしてるだけでも充分分かる。

彼らだって自分の中で、精一杯頑張ったのだ。

ただ、努力が実を結ばなかっただけだ。

 

そう解った途端、フッと気持ちが軽くなりました。

モンスターペアレンツ、百も承知。別に学校へ行かなくても良い。

でも息子の為に環境は整えとかなくては!

「死ね」とデカデカと書かれた教科書を見ながら思いました。

そこで先生に

シャワーから出て来なかった次男の旨と

「先生は良く頑張って下さいました。

しかし、事は起き、法律問題とか先生の手に負えなくなってると思います。

内容証明を送りたいので加害者方の住所、教えて下さい」

と言った所

「すみませんでした。しかし、学校側としては個人情報なので教えられないのです。」

なる程ね。…最終的に子供は突き放されるシステムなんだ。

そこで私の電話番号をあらためて教え、加害者親から電話をさせるように頼み、

次男が休む事を伝えました。

 

それから連絡があったのは5件。

涙声で詫びてくる親。

うちは見てただけだと言い張る親。

何か上から目線の親。

「これは、診断書と内容証明を本気で送りつけるしかないな」

と、思っていた矢先、

「今から行きます」

とボコボコに殴られ、涙と鼻血を出した少年とその母親がやってきました。

彼と話しました。

部活がうまくいかない。

塾に行かせてもらってるのに成績が上がらない八つ当たりを次男にしていたそうです。

母親は驚いてました。

知らなかったようです。

 

そこでわかりました。

ああ、次男を追い詰めた子供達の親は

自分の愛息のした事の原因を深く聞かない人達の集まりだったのか…。

子供だってバカじゃありません。

やる事の奥底にはちゃんと「理由」があるのです。

 

いじめる側の事情

言わば加害者達の多くも過剰な大人の期待に潰された被害者、

もしくは悩みがあっても守って貰えなかった被害者だったわけです。

 

これで「内容証明」なぞ送りつけたら加害者達は親に責められ、

自分のストレスを暴発させるでしょう。

保護者に送った所で「この内容証明、お前がなんとかしろ」

と押し付けられる可能性も充分あります。

それはまだ中学生には酷。

親が子供と一緒に悩み、そして笑えば解消する話なだけなのですが…。

これはむりくり学校へ行けと次男を追い詰めた私も反省すべき所です。

子供を見ているようで見ていない、

結果それぞれの子供が誰にも本音が言えない「共稼ぎの弊害」と言えるでしょう。

私は内容証明を送る事を保留にしました。

 

連絡をしてこなかった親もまだ沢山います。

すっかり自身も自信を失くした次男…。

また子供達のストレスのはけ口になるのはごめんです。

小さなジョブ一つでダウンです。

 

不登校を容認しました

次男を「追い出した」保健室も今は彼の敵なので、「不登校」を決めました。

家では極力一人は避け、手伝いや長女とゲームさせたり、

テレビのクイズを家族で大喜利タイムにしたり、

私自身、数学がてんでダメなので私に勉強を教えさせたりしてました。

 

少しずつ、笑顔がみられるようになりました。

自信、取り戻してくれたかな?

と思っていた矢先、

また風呂から出て来ないのです。

慌てました。

何度も呼びかけました。

やがて水音がして、出て来たのですが、

眉毛がないのです。

「何してんの!!」

「私、自分の顔が嫌なんだ。」

眉毛を全部抜いていたそうです。

そして不登校になる前の3日の事を話してくれました。

 

音楽のテストの時、先生に(多分、元気付けようと思われたのでしょう)

「次男君、イケメンですね」と言われ、

次男は受け流せば良かったのに、

「メガネ屋さんで、某アイドルに似てると言われた事があります」

と答え、そのやり取りを他のグループに見られたそうなのです。

いつものクラスでのクスクスにプラスされ

次男のクラス登校を待っていたかのように、

休み時間ごとに他のクラス生徒が入れ代わり立ち代わりわざわざ出張して来て

「ぜんぜ似てない」「某アイドルに失礼」「きもい」

「同じ空気吸うのも嫌」「二度と来るな。死ねば?」

等と聞こえるように言われたそうです。

次男の敵は学年全体でした。

 

好きなこと、得意なことに着目したのは正解でした

しかし、顔なんてどうする事も出来ないものを…

違う所でもっと自信を持たせなくては…。

何か挑戦させて、小さな「出来た」を重ねれば自信にならないか?…。

あ、そうだ。

「数学でね、まだ誰も解けてない問題が3問あってね、1億の懸賞金が出るんだって」

とマメ情報を入れたら、飛びつきました。

 

顔なんか、気にならない程になる事を願い、

「何で「円」が人気あるか、わかる?」

「この後、このグラフ、どう動くと思う?どうしてかな?」

等と数に関する事、

世の中には裏と表がある事とか興味のありそうなものを片っ端から提示してゆきました。

そんな時、長男が短期留学から帰ってきました。

元々空気を全く読まない長男。

次男の様子はお構いなしに立て続けにニューヨークでの生活をまくし立てました。

 

コーヒースタンドだとか原色の飲み物等からはじまり、

向こうの授業は7時にはじまり午後2時には終わるだとか、

あちらも語呂合わせで暗記するだとか毎日毎日…。

失意の子供に天文学を教えて、

「世界は大きく自分は宇宙の小さな存在」と感じさせる方法もありますが、

次男には「世間は広いから中学校での出来事なんてちっぽけな気にするに足らぬ事」

と教えるにはこの位身近な話が一番あっていたのかも知れません。

 

やがて、高校受験の願書の写真を撮る時期となりました。

「どうする?髪の毛も伸びたし、散髪だけでもする?」

と聞いたところ、

「うん…高校は卒業したいな。」と返答が来ました。

 

近所写真屋だと…同級生に鉢合わせする危険がありました。

そこで、実妹にわけを話し、「良い美容室と写真屋紹介して」と頼んだ所、

「狭い所で落ち込んでいないで世の中広い事を次男に、教えなきゃ。

良いスタジオがあるから、気分転換にも

なるし、親にも言えない事あるだろうから私が連れていってあげるよ。」

と、都内のプロスタイリストとカメラマンのいる写真館に連れて行ってくれました。

 

こういうものなのかもしれません。

やはりプロカメラマンは違いました。

髪の毛は綺麗に整えられただけでなく、

イジメられて、眉毛を抜くまで自分の顔が嫌だった次男は、

見違える程自信に満ちあふれて帰宅しました。

 

妹に聞くと

カメラマンさん、スタイリストさんが色々持ち上げて、

次男の笑顔を引き出してくれたそうなのです。

 

そして、「写真、提出に行く。ついでに数学の先生に色々聞きたいから数学だけ、受けてくる」

と、登校してゆきました。

 

生きた心地しませんでしたが一日授業を受けて

無事帰宅。

「何か言われなかった?」

「ちょっとあったけど、大丈夫だったよ。」

数日後、

「ねえ、本当に、大丈夫なの?」

「うん…。困っちゃった。なんか女子から手紙いくつか貰った」

「はい?…この手紙、「同じ空気吸いたくない」とか言ってた女子だよね。」

「うん。そうだよ。ちょっと、どの面さげて…って思ったけど、

人はそんなものなのかもしれないね。」

 

次男の言うように、

人間って複雑そうで、実は「その程度なもの」なのかもしれません。

「その程度」に苦しめられ、追い詰められたのがバカバカしくなりました。

 

不登校について

お子様が不登校で苦しんでいる方、

まずは、ボロボロになったお子様に自信と自身を持たせてあげて下さい。

遠い目標ではなく、「将来、ゲーム作りたい」などといった手短な目標でも良いです。

そして、邪魔しないであげて下さい。

むしろプログラミングの方法とかストーリーの作り方とか

面白いの追求とか一歩下って応援してあげて下さい。

 

その後次男は高校レベルを著しく落としたものの、

「1億円の問題」に目がくらみ、数学の知識をどんどん上げ、

校長推薦を貰える運びになりましたが、

「ゲームが作りたい」と、目標はブレず違う学校に行き、学ぶうち、

「自分が作りたいものと世間が求めるゲームのギャップ」に、気が付き、卒業後

SEをし、若干20歳で大学院卒生と同じ額の給料を貰っています。

コロナで伸びてしまいましたが

サンフランシスコへの研修も決まっています。

 

子供はいつも凄く悩んでいますが、

意外と冷静に自分の人生を見つめています。

非道徳的な事でない限り、その子供が叶えたい事を邪魔しないであげて下さい。

 

この辛い時期があったから次男は

自分で考えたブレない人生に踏み出す事が出来たのだと思います。

 

不登校の時期、ゲームに傾倒するお子さんも多いと思います。

「ゲーム作りたいだなんて…そんな夢みたいな事を…」

と思われる親御さんも多いでしょうが、

子供を信じて見守ってあげて欲しいです。

管理人のクレヨンしのちゃんからコメント

不登校って、そんなに問題でしょうか?

問題なのは、怠惰な生活であり、

学校に行かなくても、目標に向かって進んでいれば、何も問題はないと思います。

不登校=自立できない  と考えるべきではないと思います。

大切なのは前向き進むことであり、無理をして学校に行くのは本末転倒だと思います。

大切なのは自立することです。

必ず子供の個性に合った道があるはずです。

大切なのは、その道を見つけることではないでしょうか。

 

 

 

 

 

 

 

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