シングルマザーの子育て日記、苦労が報われたエピソード

息子から「ぼくが守ってあげるからね」の言葉

私はシングルマザーで小学2年生の1人息子を育てています。

息子が6ヶ月の時に離婚してしまい、離婚当初私は精神的に不安定な中、

周りに支えられながら子育てをしていました。

息子はとても偏食が激しかったり、癇癪を起こしたり、

子育ては「かわいい」とか「楽しい」のひと言では語れないほど大変でした。

 

当時、子育てのアンケートでよく息子が寝ている時だけが唯一、

「かわいい」と幸せを感じられる時間と回答していたことを鮮明に記憶しています。

 

子育てが大変になるたびに

「どうして私だけがこんなに辛い思いをしなくちゃいけないの?」

と悲しくなっていきました。

 

「私は今まで真面目に生きてきたのに、

どうしてこんなに育てるのが難しい子がうちの子で産まれてきちゃったんだろう…」

なんて、罰当たりなことを思ってしまったこともありました。

 

そんな思いの中、息子が2歳の保育園の入園式で泣きやまず

保育園の屋上で入園式に参加したこともありました。

 

人見知り真っ只中で保育園に入園した息子。

私は保育園の先生から「飲み物も食べ物も口にせずにずっと泣いています」

と言われ、保育園の先生方にも息子にも本当に申し訳ない気持ちで

「こんな思いをさせてまで保育園に入れなきゃいけないなんて」

と、不甲斐ない気持ちでした。

 

今思えば、保育園への入園が息子の8年間の人生の中で

最も困難と戦った時だと思います。

それまでは、母一人子ひとりの小さな世界しか知らなかった幼児が、

いきなり大勢の子ども達や大人に囲まれる生活に飛び込むことになったわけですから

不安で泣くしかなかったのだと思います。

 

主任保育士の先生に

「こんなに1日中泣く子でもどうにか保育園に慣れるものでしょうか?」

と尋ねたところ、

「毎年1人か2人は泣く子がいます。大丈夫ですよ」

と温かく受け入れてくださったことを記憶しています。

 

いつになったら保育園に慣れるだろうかと母の心配をよそに、

息子はいつの間にか決まったお友達を作り、

毎日同じ仲間と遊ぶようになりました。

 

2歳で喋れないのにどうやってコミュニケーションを取るのか不思議だったのですが、

喋れない同士で表情や行動で遊びが生まれて意思疎通ができていました。

 

息子に友達ができたと知った時の喜び。

今、思い出しても目頭が熱くなります。

無事お友達ができて保育園に慣れてからも、

発達の面で心配になる事が度々ありました。

 

検診で「多動症かもしれません。一度病院で検査をしましょう」

と診断されたこともあり、

普通の子として産み育ててあげられていない自分を責めましたし、

「周りの子にはできてうちの子はできていない」

という点でとてもナーバスになっていた時期もありました。

 

我が子は普通の子よりも色々遅くて、劣っているかもしれないと思っていたある日、

いつものように保育園へお迎えに行くと、

担任の先生が「今日はマラソン大会の練習で外を走りました。

誰が一番で園庭に戻って来るかと先生が集まって見ていたら、

息子さんが一番で帰ってくる姿が見えたんです。

園庭で先生達みんな大興奮でしたよ」

と、とても興奮した様子で話してくださりました。

 

私は「まさかうちの子が」といった気持ちで半信半疑でしたが、

マラソン大会本番も楽しそうに1位で園庭に駆けてくる息子の姿。

きっと、こんなに小柄でご飯もあまり食べない息子が

1位でゴールするだなんて誰も予想していない結果でした。

 

今現在、息子は小学2年生となりましたが、今でもやはり食は細く、

身体も小柄なのですが、1年生でも2年生でも持久走大会で1位に輝く事ができました。

私の一人の人生では得られなかった感動でした。

色々な事が遅れていて、発達に問題があるかもしれないと心配していた息子ですが、

小学校に入ってしまえば落ち着いて普通クラスで授業を受ける事ができる子に成長していました。

 

きちんと読み書きできて、かけ算九九が言える普通の男の子になっていて、

「私は一人であんなに心配して泣いたのに…」と、それは本当に嬉しい誤算でした。

「どうして私だけがこんなに大変な思いをしなくちゃいけないの?」と思い悩みながら、

初めての子育てを模索していた私ですが、

息子から「ぼくが守ってあげるからね」と言ってもらえて、

今ではいろんなお手伝いをしてくれていて、

こんなに優しくてがんばり屋さんで良い子と人生で出会えた事を心から感謝しています。

 

罰当たりにも我が子を「育てづらい子」だと思っていた私ですが、

育てるのが難しいなりにも、怒らず一生懸命に子どもの気持ちを考えながら育ててきました。

いっぱいスキンシップを取って、いっぱい遊んで、

いっぱいわがままを聞いて、泣いたり笑ったりしました。

 

どうしたらいいのか分からないまま一人寂しく子育てに明け暮れていたけれど、

子どもへの一生懸命は必ず伝わっています。

 

まだまだ子育ての序盤なので、今後の事は分かりませんが、

今は、困難を親子で乗り越えていける自信があります。

自分一人の人生では得られなかった喜びと感動を、

息子によって得られている今に感謝しています。

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